高学歴親の罪①:娘の成績が私の信用に影響
AERA14年9月15日号から抜粋
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=16264
弁護士として働く母親は、
小2の娘の成績表にある
「作文」の評価△をみて
ショックが隠せない。
娘を座らせ話をするも、
徐々に語気が強くなる。
大学院で
司法試験の隠れ浪人をしていた母親は、
弁護士を目指したころから
競争にさらされていた。
同期数人の子どもと
同じ学年になることがわかり、
気が重くなる。
生活態度や生活
すべて比べられる。
クラスのママ友たちと
お茶をしていても、
娘が急に大声をだし、
後できつく叱ったことも。
「目立つ職業なので
周りからどう見られているかが
気になってしまう」、
「娘の成績や印象で、
私自身の信用が
傷つけられてしまうんじゃないか」、
「それで仕事が減ったら
家族が路頭に迷うんじゃないか」
世間体を気にして
子どもの将来を左右しない
と考えていたが、
実際に
子どもを前にすると
求めるものは高くなり、
大学も仕事も
「自分以上」になってほしい
と願う。
よいイメージを刷り込むため、
東大の近くを通るたび娘には、
「緑が多くて素敵」
「近くて便利」と話す。
東大に行って欲しい、
それが今の願いだ。
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小2の作文にイライラし、
伝わっていないことがわかっているのに
話を止められない。
自身の「落ちこぼれ」経験から、
娘には東大に入ってもらいたくて
近くを通りながら
刷り込みをする。
娘からしたら
たまったもんじゃないですね。
その子のせいで
信用が減る、
仕事が減る、
路頭に迷う、
そうなったらそうでいい
と思うんですけどね。
娘さんのせいではないですね。
自分以上になってほしい
といいますが、
自分と娘は
別の人間ですし、
時代も違いますし、
いつまでも
母親がサポートできないですよね。
いつ何があるか
わからない。
のに、
母親の経験・人生の
「枠」だけで考えてしまうから、
イライラして、
怒りも感じて、
余計な心配も
してしまうのでしょう。
東大にいくことが、
「自分以上」の人生となるかどうか、
わからない時代になっていきます。
周りにいる
できる友人や家庭との比較でなく、
娘さんがどう変わったのか、
その視点だけ強めた方が
いいでしょうね。
それができなくて
親は悩んでいるのでしょうけれど。