AO入試「合格」優先:中退6人に1人
読売9月27日朝刊
記事では、
読売新聞の「大学の実力」調査をもとに、
AO入試での入学者は学力が低い、
そういった学生への支援が足りなかった、
AO専門の職員も教員もいない、
といった各大学や教授の言い分がのり、
まとめとして、
なぜ進学するのか、
なぜその大学なのか、
今一度問い直そう、
としている。
関東地方のある私立大学は、
外国人留学生を大量に受け入れたが、
日本語が理解できない、
自給の高い仕事について授業に来なくなり、
約40%が退学するという。
逆に慶應と東北大の退学率は
それぞれ2%と1%だそう。
こういう記事を書かれるとまた、
「だから推薦入試はだめなんだ」
「AOなんて辞めて筆記試験をやらせろ」
という声が上がります。
今回の大学改革で導入されていくAO入試は、
全く異なるものです。
だから
10年で42億ものお金を
スーパーグローバル大学[SGU]に
出すのです。
手間と時間をかけて
本当に人材を選定する、
その選定する側の人間にも
それなりの額を払う、
そういう意味合いが
込められています。
留学生を集めて学費を稼ぐのも、
アメリカの大学がやっていることと同じです。
アメリカに
日本人がお金を払っているのと同様、
日本に
アジアの学生がお金を払っているだけです。
少子化で全入時代となり、
私立の4割以上が赤字で、
学生のレベルも下がる状況にあっては、
自然な流れです。
大学も経営してますからね。
そもそも
大学に行く必要のない(意欲のない)学生を
大学生にさせるために、
AOと称して学費を回収しているわけですし、
そんな学生に
今一度大学に進む意味を考え直そう!
といっても難しいことでしょう。
おそらくこうした学生は、
何をしたらいいのかわからない状態で
中学・高校と過ごしてきたでしょうから。
必要のない(人材育成をする気のない)大学は消滅しても問題ないでしょうし、
本当に勉強したい学生は大学に行けばいいだけになるでしょう。
学校はそれまでに、
本人が好きだったり、
やる気がでるような選択肢をつくるために、
いろいろな経験をさせたり、
体感をさせることだけに力を注ぐだけでいいと思います。
学校と塾のダブルスタンダードで、
時間もお金も必要以上に浪費して、
その上意欲もないまま大学に行って、
退学するなんて、
もったいない限りです。
大学入試に筆記試験をなくしていけば、
その時間とお金を全く別の、
自分の興味のあることに使えるはずです。
教育業界に
必要以上に使われている時間とお金を、
子どもたちが
やりたいことに使えるようにしないといけません。
まだ現状は、
こうした事実をとらえつつも、
ダブルスタンダードの中で
やっていかなくてはいけません。
その中でも
より時間とお金を使わない方策について、
日々研究・提案しています。