高校入試入門講座@日比谷図書文化館

沖山教育研究所

進学研究会主催の、
高校入試入門講座に
いってきました。
https://www.shinken.co.jp/info/nyumon_tokyo2015_01.html

拙著でも書いたように、
公立中心の戦略を練るためにも、
勉強のし直しです。

メモがてら、
面白い情報をまとめておきます。

・都立はかなり独自色を強めている!

語学に特色を持つ学校が増えているそうで、

北園は、
ドイツ語とロシア語を3年間学ぶ

葛飾総合は、
イタリア語選択できる

大田桜台は、
倍率こそまだ低いものの、
英語や実業に絡んだ授業たくさん

多摩科学技術は、
昨年倍率は1.7倍、
今年は1.3倍だったが、
かなり人気を集めている

大島海洋国際は、
伊豆諸島の大島にある学校

夕飯後に
45分・3コマの授業があり

自習室は
深夜1時まで利用可能

という寮暮らしの利点を活かす

生徒一人当たりの
補助金は都立1位で、

53%は、
普通に大学進学をしている

東京海洋大や、
東海大の海洋系、
だけでなく、

一般の学部・学科
への進学も多い

>ちなみに私の兄が
 勤務していたことがありますw

その他、
エンカレッジスクール、
チャレンジスクール、
フレッジスクール、
などなど…

いろいろな種類の学校が
そろってきています

・絶対評価の影響

以前の相対評価では、
内申が5=偏差値65
内申が4=偏差値55
だったが、

今の絶対評価では判定が甘く、
内申が5=偏差値61
内申が4=偏差値53
ほどとなっている
>もちろん、
 学校によってもっとばらつきがでる

都立公立中学校では、
評定5と4が、
全体の40%近くを
占めている。

中学校によっては、
半数近くの生徒が
5と4をもらっている、
というところもある。

・入試制度変更>推薦入試

都立の推薦は、
すべての学校で、
面接・集団討論を行い、

学校ごとに、
作文・小論文・実技検査などを
追加する、

という方式

集団討論は、
先生2・3人に対し、
生徒5・6人が1組となり、
約30分実施。

課題は、
賛成・反対を問うもの、
どちらがいいか、二者択一を問うもの、
問題解決策を皆で考えるもの、
行事企画の立案をするもの、
などがある。

都立の推薦はなかなか通らない。

昨年は、
定員9050名に対して、
応募が28198名、
応募倍率は3.12倍
だった

倍率が4倍以上の学校も、
男子で19校、
女子で37校、
5倍上も15校あった。

一昨年の
都立青山は、
9.08倍だった。

・入試制度変更>一般入試

今年から、
内申点の計算方法が変わる。

これまで、
音楽・美術・体育・技術家庭は、
合計内申を1.3倍していたが、
今年から2倍して加算する。

したがって、
主要5科目がオール5で25、
副教科4つがオール5で20、
かける2の40をたした、

65が内申の満点となる。

かつ、

これまで学校ごとに選択できていた、
学力検査と調査書(内申)の、
得点比重は、

7:3に統一される。
>定時制は6:4も選択可

全体としては、
絶対評価で曖昧な内申よりも、
本番での試験結果を重視する、
実力勝負入試になっている、

とのこと。

・男女定員制の緩和

これまで、
募集定員は男女別に、
決められていて、
守らなければならなかったが、

一般募集定員の1割は、
男女混合で選抜可能となった。

たとえば、
男女それぞれ100人定員だとすると、
残りの1割、男女それぞれ10人ずつ、
計20人については、

すべて男子でも、
すべて女子でも、
問題なくなった。

成績順で合格を出せるようになる。

すると、
比較的内申を持っていることが多い、
女子の合格が増える、
ということも起こりえる。

実際、
都立三田では、
男子の定員が108人に対し、
合格者は98名、
女子の定員が98名に対し、
合格者は113名、
という結果になった。

・都立入試の難しさ

今年の入試では、
44732名が受験し、
12899名が不合格、
となっている。

・グループ作成問題入試

もともと都立の入試は、
全校統一で、
主題される問題は同じだったが、

進学指導重点校中心に、
英・国・数などを、
各校独自に問題作成している時期があった。
>自校作成とか、独自入試と呼ばれていた

それが昨年から、
グループ作成問題入試、
となって実施されている。

グループは3つ。

進学指導重点校
日比谷、戸山、青山、西、八王子東、立川、国立

進学重視型単位制
新宿、隅田川、国分寺

中高一貫教育校
白鴎、両国、富士、大泉、武蔵

都立国際は英語のみ

各グループの学校を受験する際は、
それぞれのグループが作成した問題に解答する。

一部、
学校独自の問題と差し替える権限もあり、
弾力性を保ってはいる。

・進学研究会が夏期講習会をやっている!

7日間から10日間で、
5科目、3科目、理社だけ、など
1コマ60分~90分が
1500円ほどの値段で
受講できる。

会場は、
各高校となっている。

例えば、
荻窪会場は、
文化学園杉並を使用する、
となっている。

・総評

都立入試もかなり変更点がある、
というのが印象で、

いってよかった!

副教科の内申換算を、
2倍としたのはかなり衝撃ですね。

これまでも、
女子のほうが内申では得をしていて、
内申が高いけど高校では落ちこぼれる、
ということが多かったはずなので、

2倍になったら
それがもっと加速しそうな…

なぜ2倍にしたのか、
今後研究していきます。

あとは都立のラインナップが
充実してきてるなという印象。

公立なのに、
ヒトとカネをたくさん投入している、
そんな印象がありますね。

都立国際が
その最たるものだと思っていましたが、
全体的に、
いろんな学校づくりをしている感じです。

公立に進むことで、
私立に進んだ時の学費など、
300万から500万を、

本人の興味・関心や、
好奇心をくすぐるものに投下することが、

資金的に苦しい家庭が取るべき道です。

資金的に苦しい家庭は、
内申を取ることも難しい、
>塾に行けないから

と考えている方が多いですが、
そんなことはありません。

取る方法、
あります。

学校や塾という、
教育そのものに使うお金を減らして、

本人の興味・関心に
そのお金を転用する。

資金的にも学力的にも、
苦しい家庭ほど、

時間とお金の、
選択と集中を上手にやりましょう。

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