高学歴親の罪④:「受験で屈折」、でも学歴つなぐ

沖山教育研究所

AERA14年9月15日号から抜粋
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=16264

「東大と一橋以外は、
 大学にあらず」

都内在住で
マスコミ勤務の
50代男性は、
一橋大学卒の祖父に
こう言われて育った。

小学4年生から
塾通いしたものの、
中学受験は
超難関校を失敗。

高校は
早稲田卒の父に
「早か慶(の附属でいいから」
と言われたが、
早慶を含む
名門私立は全滅。

高校卒業後、
1浪して臨んだ大学受験も
東大や早慶など
希望校には届かず、
滑り止めだった
私立に進んだ。

「中、高、大と
 受験で失敗続き。
 屈折しました」

弟たちは
中学受験で
名門私立大附属に合格し、
大学まで
エスカレーターで進学していくのを見て、

自分の子どもには
そのルートを歩ませたい
と考えるようになった。

「弟たちを見ていると、
 学校生活もすごく楽しそうだったし、
 卒業後も一流企業勤め」

「だから
 自分の子どもには
 くだらない苦労を
 させたくなかった」

男性の家族では、
学歴信仰が3世代にわたって
受け継がれている。

「高学歴バトン」を
途切れさせたくない
という思いが見える。

文科省が
小6・中3の保護者
約4万人を調査したところ、

家庭所得や
親の学歴が高い子どもの方が、
よい成績を取っている傾向が
出た。

「高学歴バトン」が
脈々と受け継がれている。

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やはり
自分が失敗続きだと、
受験は無駄、
くだらない、
という判定になってしまう
のでしょうかね。

自分の失敗を
してほしくないから、という
子どもへのルート提示です。

自分の生きてきた時代
を元にした、
子どもへのルート提示です。

いま
50代の男性が
受験生だったころは、
特に大学受験は
相当大変だったはずです。

よく話しますが、
当時の日大に入るのと、
今の早稲田に入るのが
同じくらいの感覚です。

昔は
10人が10人勉強していて、
そのうちの1人が、
当日の出来で
東大に入りましたが、

今は
10人のうち、
普通に勉強していたら
その子が合格する、
という感覚です。

他の子はやってないだけか、
やっているけどやり方が上手くないだけ。

勉強量も
周りとの競争も、
比べ物にならないくらい
やらされていた時代の話です。

附属は附属のよさがありますが、
個人的には
その時間とお金を違うところに使っていくことを
勧めています。

過去の、
今までの序列で、
今の子どもたちの将来を計画するのは
本当に無意味です。

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