「発達障害」って何だろう?②:新宿区講演会

「発達障害」って何だろう?というテーマの続きです。

5.子どもの発達状態を理解する~「発達障害」でくくらずに~

・とかくしつけのせいにされる

・母親の不安がわかってもらいにくい
>手ごたえのはっきりしない子育てが続く

・とりあえず「発達障害ですね」という医師が多すぎる
>それぞれ、個別的なことなのに

・妊娠中のエピソードで影響があったもの(子どもがその状況を望んでいたともいえる)
>つわりがひどい、部屋を真っ暗にしないといろいろな音が気になって過ごせなかった
>引越で知り合いのいない環境だったことが影響してることもある
>祖父母が喧嘩ばかりしていた

・1才までのエピソード
>出産直後に会えなかった
>早産、すごく小さい子だった
>手伝ってくれる人がいなかった

・1才頃のエピソード
>ハイハイせず、すぐ歩くようになった
>読んでも振り返らない、逆に動きがとても大きい

・ずれがどこからきているのか明確にする、理解する
>診断名が同じでも一人ひとり異なる

6.発達検査を活用して手がかりを得て~結果の数値が表すものはごく一部分~

・自己と人と物、3種類の存在同士の関係とその発達バランスをとらえ、働きかけの手がかりを得る

・物に対しての意欲・関心の持ち方
>物を渡した時に受けとるかどうか、促すまで待つのか、促す前に自分から取るのか

・人の誘いかけにどう応じるか

・物の理解、働きを理解しているかどうか
>ボタンを押すと電気がつく、など

・手がかりを得るためによく観察する、確かめる

7.発達をとらえる検査用具~2才前後の子どもを例に~

・ペグ(穴に棒をさす)、1才6ヶ月くらい
>1対1対応、目と手の協応性
>6つしか穴がないのに7本目を渡すと反応がさまざま
>刺す順番や、ない穴に入れようとする様子をみる

・3種の型はめ(○△□を型にはめること)、1才6カ月から9ヶ月くらい
>形の弁別、見通しの力(見渡したり、はまりそうなところを予想する力)

・積み木つみ(5こ)、1才6ヶ月くらい
>手腕の調整、手指の捜査、認知的関心
・構成模倣(見本のトラックと同じように組み立てる)、2才6カ月くらい

・絵指示(指差し)、1才6カ月くらい
>絵の理解(話を聞いて、あてはまるものを指差す)、対人関係

・描画:円錯画1才6ヶ月くらい、縦横模倣2才3カ月から2才6カ月くらい、○を描く3才くらい
>道具の使用、巧緻性、空間認知、模倣
>子どもはまず点を描き、線を描く。その後、円を書き(母親との関係がよいとぐるぐる○をつなげる)、
 その円が閉じるようになると安心感を表現している。

8.人にかかわる力を育てる環境

・情緒的な安定を前提にする(安心できるように)
>早く集団に慣れるように、と思わない

・応答的環境をつくる(タイミング)
>やってみる?と聞いて反応をみる、の繰り返し

・とらえやすい工夫をする(場面整理・構造化)
>広いところにはいどうぞ、と置かれても難しい、場をつくる・用意してあげる

・自発的な操作・動作が生かされること(自己効力感)
>ボタンを押すと何かが飛び出る、といった手応えや自力感を感じさせる

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