新しい時代の大学入試
http://www.kanekoshobo.co.jp/book/b183791.html
第1章 大学入試の歴史と展望
第2章 セクターと難易度による分類の下での
近年の大学入学者選抜の分析
第3章 テストの現代化と大学入試
第4章 大学入試の世界の趨勢と未来デザインの展望
第5章 大学入試と発達障害
第6章 アドミッションセンターの役割
――大学入試に関する研究機能を中心に――
第7章 米国の競争性の高い大学における
アドミッションズ・オフィスの機能
第8章 入試に役立つテスト理論
[読者対象]
各大学のアドミッションセンター、アドミッションズ・オフィスの各スタッフ等、大学入試にかかわる事務スタッフ、大学職員・教授など。大学全入時代が到来した現代の日本において、各大学はどのような受験生を合格させ、受験生は自分に適した大学をどう選び、また、大学は他大学との差異化をどう図ったらよいのか。本書は、大学入試を専門とする研究者による大学入試の歴史と展望、論考、テスト理論や、米・英・仏・独・豪・中・印・韓国の大学入試事情、世界的に著名な米国内の大学の入試制度の調査等を紹介し、多様な選抜システムによる理想の入試実現に焦点を当てている。
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ところどころ専門的な話、
データの集約などは
読み飛ばしたのですが、
第3・4・6・7章あたりが
面白かったです。
大学入試制度改革が進む中で、
勉強になりました。
最も印象に残っているのは、
アメリカの大学入試が、
書類選考重視で、
1点刻みでもなく、
極めて主観的なものであるのは、
日本よりも、
地域や家庭、
教育環境、
バックグランド
といった
学生自体を特徴づけるものが、
極めて多様で
広範囲にわたるものであるから。
というところですかね。
ある程度、
義務教育の中で
一定レベルまでは
確かに日本の児童は
学習してますから、
高校から大学にかけての試験も、
公平性の名のもと、
1点刻みの学力一本勝負、
という仕組みの方が
なじむのでしょうね。
アメリカの場合は、
多様な人種・文化が前提にある国なので、
大学入試段階の選考も、
多様な学生を集める
ということになっているように
思いました。
日本にはなじみにくい
今回の制度改革ですが、
もう20年も経たないうちに
人口が減少していって、
日本人同士よりも
外国人との競争・協力をする社会で
生きていくことになりますから、
時代の強制により
制度の矯正も進んでいくことと
思います。
他では、
各国の大学入試制度が
まとまっているのも
勉強になりました。
アメリカ、
イギリス、
フランス、
オーストラリア、
ドイツ、
インド、
中国、
韓国、
だったですかね。