人口病に克つ⑤:外国人労働者、日本に見切り

沖山教育研究所

日経9月30日朝刊

・働きながら
 日本の介護福祉士資格を取るはずだった
 30代のフィリピン人女性職員は、
 「言葉の心配が要らない
 イギリスに行きます」という。

・「日本は人材争奪戦に負けつつある」
 伊丹市の特別養護老人ホームの理事長は
 痛感する。

・フィリピン人介護士は、
 米英やカナダに向かい、
 フェイスブックには
 「日本の試験は受からない」
 の書き込みがあふれる。

・技能実習生から
 労働基準監督署に
 こういった相談が絶えない。
 「自給が最低賃金より安い」、
 「パスポートを取り上げられた」

・韓国は10年ほど前にカジを切り、
 企業が求人を出しても採用できない場合に、
 外国人の雇用を認める制度を導入した。
 人手不足を解消する労働力として
 外国人をきちんと位置付け、
 最長で10年近い就業を認める。

・コンビニや飲食店を支える留学生は
 3年連続で減った。
 「就労ビザが取りやすい
 シンガポールやマレーシアに流れた」

・選ぶ立場から
 選ばれる立場に変わってきた日本。
 「日本が突出して賃金が高い時代は終わり、
 外国人に来てもらうための制度作りが必要」
 という声もある。

・外国人は働くだけでなく、
 子どもを育て、
 病気になり、
 老いる。
 年金、医療、教育・・・。
 日本が「選ばれる国」になるには、
 少なくとも日本人と同じ生活を送ることができる
 仕組みが必要だ。

・内閣府が2月にまとめた推計では、
 出生率を2.07まで上げても、
 60年時点の人口は
 9894万人まで落ち込む。
 同時に移民を毎年20万人受け入れると、
 1億1千万人程度を維持できる。

・外国人を日本に呼び込むには
 どうするのか、
 移民も選択肢の一つとして
 幅広い国民的な議論が必要だ。

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教育や子どもたちの将来と直結する内容で
興味深く読んでいました。

一時話題になった介護福祉士の問題も、
SNSで一気に広がっているんですね。

出生率はここまで上がりません。
産む側の女性が半減します。
移民を毎年20万人というのも、
実現性はどうなのか。

超優秀な能力を身につけて
国内で数少ない労働に就くか、
早々と自分から外に出てしまうか、
その選択をしながら
20年後に備えるのが
今の子どもたちです。

親の観点は
すべて破棄するくらいの覚悟で、
時間とお金の配分を考えましょう。

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