バイリンガル幼稚園とは?
そもそもバイリンガル幼稚園とはどんなところなのか?
基礎知識です。
私の知っている限りですがおそらく、
3・4年前に晴海の
JCQバイリンガル幼児園が
メディアで取り上げられたのが走りで、
その後いろいろな地域にできてきている業態
というスクールです。
英語、運動、
EQ(Emotional Intelligence Quotient:心の知能指数)や
コミュニケーション能力、
日本語や日本文化、
さらには中国語などの第3言語習得まで、
料金は月10万円ほどですが、
1ヶ所に預けながらすべてをお任せできる、
というのが、
共働き家庭や待機児童となっている家庭に選択肢を与え、
最近人気のスクールです。
習い事で1週間の予定を埋めて、
保育園代わりにする、
幼稚園の延長保育代わりにする、
という作戦を取っている方もいますが、
移動したり、
スクールを選んだり、
結構な手間がかかるんですよね。
祖父母の協力も
かなり必要です。
また、
これも1つ特徴だと思っていますが、
民間出身の園長・理事長が多く、
それもボストンコンサルとか
マッキンゼーとか、リクルートとか、
一般の企業で
バリバリやっていた方が参入して、
ビジネスとして、
顧客満足度を高める、
サービス業として運営されている点も、
通常の幼稚園や認可保育園などと
異なる点です。
公立の保育園だと、
区が入園者を選定するので、
教育方針に共感する方を受け入れたいとか、
応援してくれる顧客に応えたいといったことは、
できないようです。
その分、
上記のようにサービスが多様化し、
新規の参入が相次いでいる状況です。
大学入試改革を中心に、
スーパーグローバル大学など、
英語の需要はますます増していますし、
日本の学校ではなく、
インターナショナルスクールを選択肢に入れているご家庭も、
かなり増えているように思います。
その一方で
いつも気にしているのは、
卒業後の英語力、
その他の能力をどう維持するか、伸ばすのか、
です。
キッズデュオの項目でも取り上げたように、
幼児期はスポンジのように子どもたちは吸収します、
子どもは語学の天才です、
などといった文句がよく踊るのですが、
それは年齢的なもので、
その年齢と、環境がなくなると、
一気に消失する部分でもあります。
海外に10年住んでいても、
帰国すると数ヶ月で抜け落ちていくのが
幼少期の英語力でもあります。
家庭の力や経験も
大きな要因になります。
環境に漬けるだけでなく、
その後の維持についても
明確にサポートしてくれたり、
指示・相談をしてくれるような点を、
見学・選定される時には注視してください。
親からすると
このスクールに行ったから英語ができるようになった!
と思いがちですが、
ある程度の時間を過ごせば
ほとんどの子どもたちはできるようになってしまうのが、
この年齢の子どもたちです。
その後のことをどの程度まで考えてくれているかが
大事です。
そうしないと卒業後、
またゼロからスクール探しをすることになります。
年少から3年間で、
雑費も含めて400万ほどかかる点を、
総合的に判断する冷静さを持ってください。
今後は、
このブログでも取り上げている、
お茶の水女子大学内にできるこども園や、
今週訪問予定の新渡戸文化こども園など、
公的な機関がより
安くより良いサービスに取り組んでくるかどうかが見物です。