新人コンサル徒弟制で鍛錬:外資系ボス近の育成術

沖山教育研究所

日経9月30日朝刊

ボストンコンサルティンググループ(BCG)と、
プライスウォーターハウスクーパース(PwC)、
超有名コンサルタント
2社の新人育成術について、
キャリアアップの欄で
特集されていました。

面白いのは、

BCGでは、

・新人や若手は
 実際にスライドを書いて
 先輩に赤ペンで添削してもらう

・「スライドを2000枚書くと
 BCG流のスライドが身につく」

・過去のスライドは
 データベース化されており、
 お手本として検索・参照できる

・トヨタの
 「なぜを5回繰り返す」
 といった思考方法を実践

PwCでは、

・実践学習に7割、
 共同作業・学習に2割、
 書籍などの理論学習に1割、
 という独自育成プログラムを開発

・新人は2ヶ月間、
 集中研修を受ける

・年3回開かれる
 欧州での1週間のコンサルティング研修に
 のべ40人を派遣。

・各業界に特有の専門知識を
 各国のコンサルタントが
 共有するプログラムがある。

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外資系で
バリバリ働いているコンサルタントも、
地道ですね。

赤ペンを入れて、
2000枚とか、
研修を
2ヶ月間みっちりとか、
意外に
日本でやっているような学習方法というか、

昔ながらですね。

違いは、
すべてを共有しているところと、
実践的に、かつ、
コミュニケーション重視なところでしょうか。

情報の共有って
日本では意識が薄いと思ってます。

できる人が
できない人に教えてあげない。
隠し持っておく。

伝えたり教えたら
自分の地位や立場が脅かされる。

学校の先生がそうです。
生徒に答えを与えない。

授業中に、
偉そうに答えを板書して時間を無駄にする。
自分は答え見てるだけなのに。

私が好きなアメリカンフットボールでは、
ゲームプランやチームの戦略を
すべて明らかにする、
コーチ同士のミーティングがあります。

いろいろなチームの関係者が集って、
それぞれの戦略や作戦を発表します。

自らネタばれするのです。

その上で、
それ以上の作戦や、
その裏をかくプレイを考え出すのが
チームの力量です。

フェアな状態で戦います。
だから面白い試合も
増えるようになっています。

一時、プロ野球では
サインを盗んだ盗まないと
話題になりましたが、

サインなんて盗まれる方が悪い、
という感覚があります。

盗まれないように
独自に考え出すのが筋です。

それでさえ
オープンにしてしまいますけどね。

そうするとそれぞれのチームは
もっと考えるようになる。

そうやって
戦略・戦術が成長していくことを
前提にしています。

日本はどちらかというと閉じて、
海外が開いているのは、
こういったスポーツにも
反映されています。

外資のコンサルが
情報や専門知識を共有したりするのが当たり前なのは、
お国柄もあるのかなと
思ってしまいました。

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